ジャンル・シリーズ別

特集

sougyou.gif
NCB_logo.jpg
practicalogo2.gif
ita_banner.gif
sharaku_banner.gif
sharaku_banner.gif

お問合せ・連絡先

株式会社 フィルムアート社
〒160-0008 東京都新宿区三栄町10番地 四谷コーポ

tel : (03) 3357-0283
fax: (03) 3357-0679
e-mail: info@filmart.co.jp

RSSフィード

« 2009.10.30 Fri | メイン | 映画伝説 ジャン=ピエール・メルヴィル »

音楽から解き放たれるために
21世紀のサウンド・リサイクル

原 雅明 著/四六判変型/336ページ/1,900円+税/
ISBN 978-4-8459-0939-1

11月20日発売!
閉塞した状況の中、
それでも、音楽を聴き続けるために。

ジャズじゃないジャズ、解体したヒップホップ、逸脱したエレクトロニック・ミュージック。音楽の最深部をさまざまな側面から提示してきた著者の、時代と社会の変容を鋭く捉えた、初の単著となる音楽論集!
様々な媒体で発表してきたテキスト、及びライナーノーツ等の、新旧幅広い原稿に加え、本書のための書き下ろし論考「word and sound」を所収! さらに、当時のシーン概略とディスクガイドをプラスし、「1冊で90年代から現在までのヒップホップ、ジャズ、エレクトロニック・ミュージックをめぐる状況がわかる」入門書的役割も!



「作り手とリスナー、そしてその狭間に介在する人々との間では、新しい音楽が生み出され、それを聴くことによって得られた愉しみや発見や刺激を共有したり(あるいはときには反発を覚えたり)しながら、リニアに進んでいくことができた。そういった辛うじて成り立っていた信頼に基づく関係性は、少しずつ、しかし確実に綻び始めていった。いまではもうその在り方が当たり前になってしまっているが、作り手もリスナーも鼓舞することがなくなってしまった音楽雑誌メディアの保守的な作りや、CD等のソフトの画一的な売られ方も、その綻びの結果である。
この本はその綻びを受け止めることから始まっている。無邪気に楽観的なことを書く気にはとてもなれない。しかし、失望と落胆を書き記したものでは決してない。過去を感傷的に語ったものでもない。また、いまの僕は先に引用した自身の文章を書いたときの気持ちにも留まってはいない。綻びた物事の代わりに、新たな枠組みで考えること、感じること、そして聴くことが確実に芽生えているからだ。 」
         ──本書intro.より


00年代も終わりに近づく現在、音楽をめぐる状況は怒濤の転換期に直面しています。物流や価値観の明らかな変容によって引き起こされた、CDの売れ行きの減少傾向、デジタル配信の一般化、流通業者とレコード店の危機……。
本書は、こうした、従来の音楽モデルの破綻と解体という、2000年代に音楽が直面した見過ごすわけにはいかない変化のただ中で、音楽史のエポックメイキングであった90年代半ばを起点とし、この約15年間の間に一体何が起きたのか、どのような変遷を音楽シーンは辿ったのかを、真摯に追究する音楽と社会の関係性を探るリアルな音楽論です。
またその一方で著者は、音楽をサウンドとして聴取し、その大きなアーカイヴを共有し循環させることで生まれる、音楽の新しい聴き方・感じ方の胚胎を鋭く捉え、その先に広がる可能性を見据えることの重要さを説きます。


-----------------------------------------------------------------------------------

■PROFILE■

著者:原 雅明(はら・まさあき)
ライター、レーベル・マネージャー、時々DJ。ヒップホップ、ジャズ、エレクトロニック・ミュージック等のアンダーグラウンド音楽シーンの紹介にたずさわり、『サウンド&レコーディング・マガジン』『ミュージック・マガジン』『スタジオ・ボイス』等々、さまざまな雑誌に寄稿。90年代中盤から10年余りの間、インディペンデント・レーベル〈soup-disk〉を、2005年からは〈disques corde〉としてレーベル運営をするほか、海外アーティストの招聘、イヴェント企画も行なう。近年はアメリカ西海岸、LAの音楽シーンの紹介に力を注ぐ。現在は、LAのネットラジオ局DublabとCreative Commonsによるアートプロジェクト〈INTO INFINITY〉の日本でのプロデュースを担当。


■CONTENTS■

PART 1
「word and sound」  

資料インタビュー:
オウテカ/ヤン富田/山本精一/デイヴィッド・トゥープ/レイ・ハラカミ×原雅明対談


PART 2
1. beats&texture:「サウンド」の源泉 1996-2000)
DJクラッシュ After The Jazz Thing
ライナーノーツ/ファンキー・ポルチーニ『The Ultimately Empty Million Pounds』
ライナーノーツ/トータス『TNT』
ポストロックに受け継がれるフリージャズの記憶
ライナーノーツ/キップ・ハンラハン『Desire Develops An Edge』
マイルス・デイヴィス・イン・'70
ビル・ラズウェルという「スリルの現場」
オーネット・コールマン再考/129
ライナーノーツ/ローレン・マザケイン・コナーズ 『Hell's Kitchen Park』
ライナーノーツ/ジム・オルーク『Remove The Need』
ソフトウェアと電子音楽
ムーディーマン 「黒」のアイデンティティ
ライナーノーツ/ポール『3』

2. scenes:「サウンド」の現場 2000-2005
ハウス国家の愛と幻想──ラリー・ハードとテーリ・テムリッツ
ライナーノーツ/インドープサイキックス『Leiwand』
ライナーノーツ/オピエイト『Sometimes EP』
ライナーノーツ/スクエアプッシャー『Ultravisitor』
ストーリー・オブ・DJクラッシュ──サウンド・プロダクションの現場から
ターンテーブルが生み出す音楽の形
ライナーノーツ/ゼムセルヴス『The No Music.』
ライナーノーツ/デイデラス『Makes Friends』
七色の鉄仮面、MF・ドゥーム
ライナーノーツ/VA『Kingston Allstars Meet Downtown At King Tubby's 1972-1975』
ライナーノーツ/サン・ラー『Cosmos』
ライナーノーツ/デイヴィッド・アクセルロッド『David Axelrod』
ナップスター騒動が引き起こしたもの


3. recycling:「サウンド」の循環と再生 2005-20XX
ジェイ・ディー追悼──音楽を甦らせる『Donuts』の円環
ビートメイカーの雄弁な話法─LA~NY~UK ベース・カルチャー・コネクション
LAシーンに見る音楽のリサイクル
ライナーノーツ/カルロス・ニーニョ&リル・サイ『What's The Science? ELEVATION』
マッドリブ 破天荒な「アストロ・ブラック」
モス・デフという唯一の存在
ミニマルの拡張者 アーサー・ラッセル
ライナーノーツ/富樫雅彦&高木元輝『アイソレーション』
ライナーノーツ/ビター・フューネラル・ビアー・バンド・ウィズ・ドン・チェリー&K・シュリダール『Live in Frankfurt 82』
JAZZ NOT JAZZ
CD/レコードの終焉から何が始まるか?
「96/06」のコーネリアス
ライナーノーツ/ボーズ・オブ・カナダ『The Campfire Headphase』
ライナーノーツ/アパラット『Walls』

disc guide 55

outro.