株式会社 フィルムアート社
〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南1-20-6 第21荒井ビル
南波克行=編著/執筆者=大久保清朗、越智道雄、上島春彦、斎藤英治、巽孝之、西田博至/A5判/272頁/定価 2,600円+税/ISBN 978-4-8459-1204-9
2月25日発売!
日本におけるスピルバーグを巡る言葉と評価が、一転する
映画界の頂点に君臨し続ける作家、スティーブン・スピルバーグについての初の総論。<リアルとアンリアル>、<戦場と夢想>、<大人と子供>の狭間で、常に世界とコミュニケーションをとってきたスピルバーグ。
ユダヤ系の出自、世界大戦への興味、幼年期の思いはもちろん、アメリカ史の中で、時には文芸作家として、製作総指揮として、キューブリックの企画の後継人として……、これまで映画製作にどんな背景や展望を持って取組んできたのか。
『ジョーズ』『ジュラシック・パーク』『プライベート・ライアン』『カラーパープル』『マイノリティ・リポート』『1941』『アミスタッド』など、すべての作品を初めて同一線上に並べて複合的に読み解くことで、その映画的アイデンティティに迫る。
■『E.T.』時代のインタビュー、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』製作陣ロバート・ゼメキス、ボブ・ゲイルとの鼎談によるスピルバーグ自身の言葉を収録
■ 今春、最新作『リンカーン』が全国劇場にて公開!
ダリオ・トマージ、フランコ・ピコッロ 編/丸山圭子 訳/A5判/256頁/定価 2,300円+税/ISBN 978-4-8459-1203-2
9月27日発売!
憂鬱と絶望の間、不気味なユーモアと暗い悲劇、
黒くて<悪い>世界から、「希望」へ……
ヴェネツィア、トリノで絶賛したイタリア評論家陣による園子温批評が待望の邦訳!
デビューから最新作『希望の国』までのレビューと論考、本人へのインタビューも収録。
「<憎しみ>はあらゆる感情の中でもっとも<愛>を含んでいる。
憎しみは愛の源泉で、愛の始まりだ。僕は<憎む>人間だ」
機能不全の人間関係、愛情とコミュニケーションの喪失、アイデンティティの崩壊……。現代社会の深淵のきわを見つめる園映画は、どこから生まれるのか?
大島、寺山といった日本人監督のほか、パゾリーニ、ファスビンダーなど世界の巨匠との比較考察を基に、グローバルな映画史の観点から読み解いていく。<世界>の園子温が見えてくる、初の本格批評集。
■最新作『希望の国』が、2012年10月20日より、新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国ロードショー!
http://www.kibounokuni.jp/
マーク・ソールズベリー 編/遠山純生 訳/A5判/392頁/定価:2,800円+税/ISBN 978-4-8459-1172-1
7月18日発売!
幻想と現実の魔術師、発想の源に迫る!
ハリウッドで躍進を続け、2010年にはカンヌ国際映画祭の審査委員長を務めあげたティム・バートン。彼自身への長大なインタビューを通して、1本の映画を成功に導くまでの思考プロセスと、過酷な創作を支え続けるアイディアの源を解き明かす。
本書(邦訳版)のみ『アリス・イン・ワンダーランド』までのインタビューを収録しており、デビュー作から最新作までを完全網羅。現時点で作家ティム・バートンを知る上で最良の書である。
■旧著『バートン オン バートン』を大幅増補改訂
■邦訳版のみ『アリス・イン・ワンダーランド』へのインタビューまで収録!
■盟友ジョニー・デップによる改訂版序文を新たに収録!
■バートン本人によるドローイングも豊富に掲載!
レベッカ・キーガン 著/吉田俊太郎 訳/A5判変形/368頁/2,600円+税/ISBN 978-4-8459-1052-6
8月13日発売!
ハリウッド最後の巨人が放つ、人類への警告と壮大なイマジネーション!
常に技術革新を生んできた映画界の完璧主義者ジェームズ・キャメロンの、規格外な半生に迫る。ロジャー・コーマン門下を経て、B級ピラニア映画『殺人魚フライングキラー』で長編デビュー。その後は彼独自の問題意識や審美眼を持ったスケールの大きい作品が続く。近未来アクションの金字塔『ターミネーター』『エイリアン2』、海底スペクタクルSFの問題作『アビス』、透徹したリアリズムを描いた『タイタニック』、そして今世紀最大の話題作『アバター』……
本書では、テクノロジーによって社会が被る恩恵と危機についてや、深く掘り下げられたキャラクター形成など、終末と再生のヴィジョンに取り憑かれた彼のアイデア源となる秘話が満載。個々の作品が持つ映画の強さや制作過程にある彼の頭脳を垣間みることで、作家ジェームズ・キャメロンの新たな一面を発見できるだろう。
「手強い相手だ。あの男の頭脳はマジでスゴイ!」
──ピーター・ジャクソン
■10月16日、8分間の未公開映像を追加した『アバター 特別編』の特別上映が決定!
■さらに11月、未公開シーンを収録した<完全版>DVD発売予定!
古山敏幸 著/四六判/240ページ/1,800円+税/
ISBN 978-4-8459-0940-7
11月26日発売!
"ヌーヴェル・ヴァーグの先駆者" "自主製作で映画の新たな可能性を切り開いた最初の映画作家" メルヴィルの軌跡がここに蘇る!
『海の沈黙』『サムライ』『影の軍隊』『仁義』……クールでストイックなその作風でタランティーノ、ジャームッシュ、ジョニー・トー、北野武ら個性的な映画作家に影響を与え続けるJ=P・メルヴィル。これまでの彼を巡る言説と作品そして時代背景を読み込んだ"映画クリエイター"メルヴィルの全体像!
回顧上映が各地で行なわれます!!
■2009年11月より東京日仏学院にて、メルヴィルの創造の秘密に迫るドキュメンタリー『コードネームはメルヴィル』(オリヴィエ・ボレール監督)、さらに日本初上映3本を含む13作品を上映
■同じく11月より第10回東京フィルメックスにて、特集上映が決定
■2010年2月より岩波ホールにて、長編デビュー作『海の沈黙』が『抵抗』(ブレッソン)と連続上映
★創業40周年記念復刊★
ジョナス・メカス著/飯村昭子訳/A5判/400ページ/3200円+税/
ISBN 978-4-8459-7406-1
絶賛発売中
伝説の映画作家ジョナス・メカスの貴重なドキュメント! 神話的名著、待望の復刊!
アメリカにおける個人映画・非商業映画への道を切り開いていったジョナス・メカスが、1959年~1971年の日記を通してその時代精神を刻み付ける。
これほど非妥協的に、熱烈に、映画と人生のあり方を指し示した本があっただろうか。個人映画への熱望をみなぎらせて、既成のものに痛烈な弔辞を送る!
■蓮實重彦氏による本書評は詳細ページへ
(『シネマの記憶装置』所収*1979年小社刊)
発行・編集 松竹映像版権室/B5判/1500円(税別)
発掘・復元された幻の映画『和製喧嘩友達』を新たに収録して、現存する58作品の解説を中心に、遺文・遺品・関係者などをめぐる貴重な資料をビジュアルに再現。
「ニューヨーク1997」「ハロウィン」「遊星からの物体X」「ゴースト・オブ・マーズ」などで、独自の映像世界を創り出してきたSF・ホラー映画の巨匠のすべて!
過剰なパロディ精神とアートな感覚で映像を塗り替えるギリアムが、自らの発想の原点と異色の映画作法を語り明かす。【品切れ】
ストローブ、ファスビンダー、ヘルツォーク、ヴェンダースを主脈に話題作家を網羅。現代ドイツ映画の全貌を多角的に解明する。【品切れ】
世界の創造に向かう宮崎ファンタジーの壮大な闘い! 全作品の企画発想から制作・公開までを徹底検証!
本書は、長年にわたって宮崎監督をはじめ制作スタッフ関係者に丹念に取材してきた資料を集大成したもの。アニメーション表現の現場にアプローチした、類書のない本です。
六〇年代以後の日本映画の地下水脈を形成し、鈴木清順からロマン・ポルノへ至る映画的高揚の中心となった鬼才・大和屋竺の全体像。 【品切れ】
細川晋 編/2667円+税
映画作家・ストローブ=ユイレを知る決定版。初期作品『マホルカ=ムフ』から『今日から明日へ』までの全映画を詳細に紹介。ストローヴ=ユイレ年譜付。【品切れ】
阿部嘉昭+日向寺太郎 編/1714円+税
待望の本だ。最も映画監督らしい監督とは、私には黒木和雄だった。彼曰く「映画とは迷うことだ」。迷いの果てに美学の結晶は固まり、やがて「プリズム化」したのか。その屈折光を透かし、彼の映画的思考は妖しく輝いている。―土本典昭
【品切れ】