株式会社 フィルムアート社
〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南1-20-6 第21荒井ビル
フィルムアート社編集部 編/四六判/232頁/定価 2,100円+税/ISBN 978-4-8459-1201-8
9月25日発売!
「私は、こうして決定的なシーンを撮った」
撮ることの困難を、監督自らが書き下ろす
映画を構成する最小単位であるショット。「最小の中に最大の創造を見る」ために、映画監督はそこに心血を注ぎます。本書では、日本映画を代表するベテラン、気鋭、新鋭の話題の監督29名が、自作の中から「決定的ショット」を選択し、製作プロセスやその背景にあるものを語ります。撮影現場での方法や独自のショット論に迫ることで、無限に広がる映像世界を照射する試みです。
【ご寄稿いただいた監督】
大林宣彦、入江悠、瀬々敬久、万田邦敏、柴田剛、安藤モモ子、諏訪敦彦、塚本晋也、真利子哲也、タナダユキ、深作健太、犬童一心、古厩智之、石田尚志、三宅隆太、岩井俊二、松江哲明、橋口亮輔、小林政広、井土紀州、高橋洋、金子遊、想田和弘、河瀬直美、山下敦弘、山本政志、冨樫森、磯村一路、SABU
■<CineSophia>シリーズ第3弾!
CineSophia 1 『ひきずる映画 ポスト・カタストロフ時代の想像力』
CineSophia 2 『ソーシャル・ドキュメンタリー 現代日本を記録する映像たち』
萩野亮、フィルムアート社編集部 編/四六判/240頁/定価 2,000円+税/ISBN 978-4-8459-1294-0
7月27日発売!
アクティビズム、システム、郊外、ケア、私(わたくし)……
ドキュメンタリー映画を通じて、現代社会の変容するリアリティを捉える
90年代以降、デジタルビデオの機動力は飛躍的に向上し、いわゆる「社会派映画」の中にも「個」の視点を基にするものが現れました。声高に反体制のメッセージを叫ぶのではなく、より軽快に、身の丈に合った空間感覚から社会の矛盾を提議すること。この本ではそうした映画の試みを、<ソーシャル・ドキュメンタリー>と名指します。
本書ではこの言葉を軸に、2000年代以降の日本のドキュメンタリー映画(映像)における力強い実践を浮かび上がらせます。作家へのインタビューと、豪華執筆陣による論考という双方の視点から、「新しい社会派」のあり方を徹底検討する一冊です。
■対談:鎌仲ひとみ×津田大介/想田和弘×和合亮一
■作家インタビュー:松江哲明/ヤン・ヨンヒ/大宮浩一/佐々木友輔
■論考執筆者:開沼博/藤井光/萩野亮/渡邊大輔/藤村龍至/佐藤信/立岩真也
村山匡一郎+編集部 編/村山匡一郎、北小路隆志、三浦哲哉、石原陽一郎、石坂健治、杉原賢彦 著/四六判/256頁/定価:2,100円+税/ISBN 978-4-8459-1176-9
8月22日発売!
「癒し」の真逆を提示する映画から、世界の在り方と現代のリアルを読み取る!
癒されない、考えざるをえない、忘れることができない、
――だから、素晴らしい。
そんな視点で、現在/過去を問わず突出している作品を、ベテランから若手までピックアップ。「ひきずられる」ポイントを、内容だけではなく、技法の視点でも分析しているので、2度目、3度目でも新たな発見があるはず。映画のおそろしさ、すさまじさ、おぞましさ、おもしろさを今一度感じさせ、世界を新たな視線で見ることを促す一冊です。
■能動的に映画を体得していくことを提案する
<CineSophiaシリーズ>第1弾!
■イエジー・スコリモフスキ『エッセンシャル・キリング』
渋谷シアター・イメージフォーラムほか、全国順次公開!
■ワン・ビン『溝』、園子温『恋の罪』も全国ロードショー予定!
マイク・フィギス 著/桂英史+村上華子 訳/藤幡正樹 監修/四六判変型/288ページ/2,100円+税/ISBN 978-4-8459-1046-5
3月26日発売!
自らハードルを上げて、
映画を"撮らない"理由を作るな
『リービング・ラスベガス』『HOTEL ホテル』『10 ミニッツ・オールダー イデアの森』などで知られる映画監督/ミュージシャン、マイク・フィギスによる、映画制作の入門書が待望の邦訳!プロとアマの垣根を超えて、"いま"の映画づくりを基本から見つめ直すためのアイデアが満載!
多くの人は、プロフェッショナルな映画とは16ミリや35ミリのフィルム映画だといまだに考えている。しかし、予算がないからとか、アマチュアであることをいいわけにして、映画を撮らなかったり、デジタルを敬遠するのはもう止めよう。この際、思い切って"古きよき"フィルム映画の文法を解体して、デジタル時代における新たなプロフェッショナルを考えるために、ぜひ本書を取ってほしい。
古山敏幸 著/四六判/240ページ/1,800円+税/
ISBN 978-4-8459-0940-7
11月26日発売!
"ヌーヴェル・ヴァーグの先駆者" "自主製作で映画の新たな可能性を切り開いた最初の映画作家" メルヴィルの軌跡がここに蘇る!
『海の沈黙』『サムライ』『影の軍隊』『仁義』……クールでストイックなその作風でタランティーノ、ジャームッシュ、ジョニー・トー、北野武ら個性的な映画作家に影響を与え続けるJ=P・メルヴィル。これまでの彼を巡る言説と作品そして時代背景を読み込んだ"映画クリエイター"メルヴィルの全体像!
回顧上映が各地で行なわれます!!
■2009年11月より東京日仏学院にて、メルヴィルの創造の秘密に迫るドキュメンタリー『コードネームはメルヴィル』(オリヴィエ・ボレール監督)、さらに日本初上映3本を含む13作品を上映
■同じく11月より第10回東京フィルメックスにて、特集上映が決定
■2010年2月より岩波ホールにて、長編デビュー作『海の沈黙』が『抵抗』(ブレッソン)と連続上映
横浜国際映像祭実行委員会 編/B5判変型/168ページ/1,800円+税/
ISBN 978-4-8459-0938-4
11月6日発売!
世界中から集められた最新/最深の映像作家や、映画や映像に関わるさまざまな地域の気鋭の論考を紹介。
〈DEEP IMAGES〉……ひとり一人の生活に直接関わるような、切実な価値を持つ映像とは何か?
映像が氾濫し、単に鑑賞することだけでなく、大衆が映像を利用する側へと変わりつつある現代。映像を画面に映る表層の問題としてではなく、様々な「深み」へのベクトルを持つものとしてとらえ直す。そんな意図が本書には込められています。生活のセンシティブな側面へ降りていく「深さ」、政治/社会参加の実際的な「深さ」、ユーモア/イマジネーションの「深さ」……映像リテラシーが追いつかないほどに、キメラ的に発展してゆくネットワークの海にたゆたう難破船の乗組員である我々は、映像が「生きること」の積極的な価値のツールとしてとどまり続けるよう、錨を下ろさなくてはならないのです。
■CREAM ヨコハマ国際映像祭2009公式カタログ
アレクサンダー・マッケンドリック 著/吉田俊太郎 訳/菊判/320ページ/2800円+税/
ISBN 978-4-8459-0936-0
9月28日発売!
アクションではなく、リアクションが映画だ!
知る人ぞ知る伝説の監督アレクサンダー・マッケンドリックが語る、現代の映画産業に向けた遺言である。自身、ニューヨーク・ノワールの傑作『成功の甘き香り』で不動の地位を確立したが、興行的には失敗。監督としての手腕を振るえなくなった後、カリフォルニア芸術大学学長として長年映画術を語った"最後の映画人"。その彼が、人生のすべてを賭けて書き下ろした教科書が本書。
どういう方法論で撮ったらいいのかわからない人や、撮影アイデアを発見できない製作者、そして映画を深く愛する映画ファンに向けられた珠玉のエッセンス集でもある。
佐藤忠男 編/菊判/408ページ/2300円+税/
ISBN 978-4-8459-9192-1
8年ぶり待望ノ重版!
世界の隠れた名作を公開してきた日本アート・シアター・ギルド。鮮烈なイメージを刻んだ172本の作品を紹介。
ATG(日本アート・シアター・ギルド)は1961年頃に発足し、意欲的な非商業映画を上映・支援する組織として広く映画ファンの期待に応えてきました。本書の初版時(91年)、配給・製作してきた作品は172本を数えるにいたりましたが、翌92年、『墨東綺譚』(新藤兼人)を最後に組織は徐々に解体します。本書は91年までの全ての作品を収録。映画ファンの関心をかきたて、挑発してきた、それらの作品を再び追体験するチャンスです。
■最終重版デス!!
御見逃しなく!!
★創業40周年記念復刊★
ジョナス・メカス著/飯村昭子訳/A5判/400ページ/3200円+税/
ISBN 978-4-8459-7406-1
絶賛発売中
伝説の映画作家ジョナス・メカスの貴重なドキュメント! 神話的名著、待望の復刊!
アメリカにおける個人映画・非商業映画への道を切り開いていったジョナス・メカスが、1959年~1971年の日記を通してその時代精神を刻み付ける。
これほど非妥協的に、熱烈に、映画と人生のあり方を指し示した本があっただろうか。個人映画への熱望をみなぎらせて、既成のものに痛烈な弔辞を送る!
■蓮實重彦氏による本書評は詳細ページへ
(『シネマの記憶装置』所収*1979年小社刊)
滝本誠 著/308ページ/菊判/1800円+税/
ISBN 978-4-8459-0688-8
映画・小説・絵画などの背後に蠢く闘争、ハリウッドスキャンダル、果ては猟奇殺人まで......世界の底辺(ワイルドサイド)にただずむ快楽を丸裸にする、滝本誠のノワールワールド!
ジェームズ・モナコ・岩本憲児ほか訳/A5判/438ページ/3500円+税/
ISBN 978-4-8459-8348-3
製作プロセスや映画のテクノロジー、映画言語の分析、心理的・社会的な影響まで幅広く考察した、すべてを網羅する「映画大全」。
加藤幹郎著/A5判/301ページ/2900円+税/
ISBN 978-4-8459-0231-6
感動とは〈新しい意味〉の生産である! 溝口健二の視線、アモス・ギタイの映画など、映像の不可視の構造を読み解く最新映画学。
村山匡一郎編/四六判/302ページ/2000円+税/
ISBN 978-4-8459-0348-1
表象文化としての映画史を読む、ソニマージュ(音と映像)時代のキーワード集。鑑賞・研究にコンパクトに使える映画事典!
岩本憲児・波多野哲朗編/A5判/460ページ/5800円+税/
ISBN 978-4-8459-8242-4
エイゼンシュテイン、バザン、メッツ、バルトなどの必読文献をコンパクトに編纂。映画研究の歴史をも俯瞰するアンソロジー 。
岩本憲児・武田潔・斉藤綾子編/A5判/333ページ/4600円+税/
ISBN 978-4-8459-9874-6
ジャンル、初期映画、フェミニズム、メディア論など、今日もっとも注目される主題のもと、諸論争の発火点となった論文を精選。【在庫僅少】
岩本憲児・武田潔・斉藤綾子編/A5判/406ページ/5600円+税/
ISBN 978-4-8459-9993-4
縫合理論、イデオロギー批判、物語論、テクスト分析など、〈現代思想〉の成果をとりいれた映画理論の最前線をまとめる。
山根貞男 編/菊判/320頁/2300円+税/
ISBN 978-4-8459-8347-8
日本映画の崩壊のさなか、停滞する状況を破って出現した「にっかつロマン・ポルノ」の全史を全五四二本のデータで集成。【品切れ】
アド・キルー・飯島耕一訳/A5判/413ページ/4300円+税/
ISBN 978-4-8459-9772-5
映画は「愛」と「反抗」のシュルレアリズムの精神に導かれ、数多くの実験を重ねる中で自らの力を豊かにしてきた。名著の改定版。
石原陽一郎 著/208ページ/A5判/203ページ/1600円+税/
ISBN 978-4-8459-0577-5
映画の深みは画質にあり! 固定された〈意味〉にとらわれず、画面の感触・質感から観客自身が読み取る、新しい自由な鑑賞法。
筈見有弘編/菊判/1800円+税/
ISBN 978-4-8459-8030-7
『俺たちに明日はない』から『地獄の黙示録』まで、七〇年代映画の代表作をピック・アップ。〈ニューシネマ〉の鼓動を伝える。
スティーヴ・ブランドフォード編 杉野健太郎訳/A5判/515ページ/4300円+税/
ISBN 978-4-8459-0464-8
これ1冊で、映画の基礎技術・評論用語のすべてがわかる! 映画・メディア関係者必携の究極の映画用語事典です。
D・シェファー編・高間賢治+宮本高晴訳/A5判/379ページ/2400円+税/
ISBN 978-4-8459-8871-6
アルメンドロス、ストラーロ、チャップマンら、アメリカ映画の最前線で話題作を撮り続ける撮影監督11人へのインタヴュー集。
フィリップ・ブロフィ 著/島内哲朗訳/256ページ/A5判/1900円+税
ノイズ、ヴォイス、電子音、メロディ、環境音、オーケストラ音楽以後...。音と映画(映像)の関係を考える上で絶対に知っておきたい映画100作品を紹介。今までにない、耳で考える現代映画ベストセレクション!
セルジュ・ダネー 著/梅本洋一 訳/229ページ/2500円+税
ホロコースト以後の映画と世界の臨界とは? ポスト・ドゥルーズを予言する衝撃的遺稿をまとめた初の邦訳書。パリでは彼の死後も書物が次々に出版され、多くの知識人が早逝を惜しんだという、ダネー思想のエッセンス。【品切れ】
黒澤明、ゴダール、スピルバーグ...。巨匠の見せる映画批評の神髄! 蓮實重彦が魅せる映画的感性の動揺と、映画と戯れる倒錯的な戦略の数々!【品切れ】
1895年、リュミエール兄弟が発明したシネマトグラフ以来、百年余りの歴史のなかで、映画都市パリをめぐる無数の物語が生み出されてきた。草創期からヌーヴェルヴァーグに至る映画と都市のイストワール=歴史をみずみずしく語るフランス映画史! 装幀=祖父江慎 【品切れ】