Practica はフィルムアート社の刊行物です

【新着情報】

川俣正のよーろっぱ日記
三脇康生のフィールドワーク


【最新刊】

日常を変える!
クリエイティヴ・アクション

B5判/160ページ/予価2000円/プラクティカ・ネットワーク編



[主な内容]

cultural art sence1
カルチュラル・ボディが世界を創る  西江雅之

イントロダクション
クリエイティヴ・アクションとは何か?  編集部

practica 座談会
<表現>は誰のためにある?
クリエイティヴ・アクションへの道

川俣正 + 阪上正巳 + 熊倉敬聡)

Part 1 日常を変える! クリエイティヴ・アクション
01 住む (みかんぐみ)  :人との関わりが<場>をつくっていく
02 祈る (大野慶人)   :すべてをやり尽くした後の<無>の願い
03 旅する(たかのてるこ) :人と出会い、根源的な生命と出会う
04 編む (後藤繁雄)   :サヴァイヴするために私と世界の関係を編集する
05 遊ぶ (絹川友梨)   :すべてを肯定し、偶然と即興が生み出すもの
06 纏う (西尾美也)   :「私っぽさ」を変えて、今までにない「私」を作る
07 死する(小田マサノリ) :死は排除されるものではなく、共感するもの


Part 2 身体を賭けた ザ・センンシュアス・アーティスト10

01 マシュー・バーニー(アート)

02 アナ・メンディエタ(パフォーマンス)
03 ラインホルト・メスナー(登山)
04 ル・コルヴィジェ(建築)
05 ヨハネス・イッテン(教育)
06 チャウ・シンチー(映画)
07 桜井章一(麻雀)
08 アーノルド・ミンデル(心理学)
09 三島由紀夫(文学)
10 ミシェル・フーコー(思想)

Cultural Art Sence 2

非常にゆっくりと歩く ~ポーリン・オリヴェロスのディープ・リスニング  藤枝守

Cultural Art Sence 3
これが、企業のクリエイティヴ・アクション 高尾隆

Cultural Art Sence 4
したたかな身体、しなやかな身体 ~コンテンポラリー・ダンスの潮流  立木火華子

Cultural Art Sence 5
詩的なロジックとは何か ~ラボルド精神病院院長ジャン・ウリ来日から  三脇康生


クリエイティヴ・アクションQ&A
<現実>のほうが<表現>より凄いのはなぜですか?

キャラづくりのほうが、身体づくりより大切?

デジタル化は、身体を<消滅>させますか?

知っておきたいリエイティヴ・アクション用語18
読んでおきたいクリエイティヴ・アクション文献12


【既刊シリーズ】

アートという戦場
ソーシャルアート入門

B5判/177ページ/2000円/7月刊行
プラクティカ・ネットワーク編


戦場、企業、病院、サブカルで創造する、
新しい波、ソーシャルアート(社会芸術)特集!

「アーティストとは社会に役立つ狂人である!」(C・シモンズ)


[主な内容]

ソーシャルアートの歴史は、すでに100年あるんです。
アーツ・アンド・クラフツ/ロシア・アバンギャルド/シュルレアリスム/表現主義/未来派/ダダ/バウハウス/レトリスム(文字主義)/シチュアシオニスム/5月革命/フルクサス/アンダーグラウンド/シュタイナー/ボイス国際自由大学/パブリックアート/日本の運動(社会変革、カルチャーレボリューション、アンダーグラウンド革命、新芸術教育などの表現)


「幻想の中の素晴らしいところ、それはもはや幻想はなく、現実しかないということである」(アンドレ・ブルトン)

今のソーシャル・アート戦線はこうです。
<死>と向かい合う戦場写真家/<性>を究めるアメリカSMアーティスト/<身体>を拓くコンテンポラリーダンサー/<政治>を見るヴィデオ・アクティヴィスト/<音>で生まれかわる音楽療法家/<働くこと>がアートである社会起業家など/<カフェ>での語りが……
登場するアーティスト:パク・チャヌク、midori、ティテリー・テロン、ヨーゼフ・ボイス、ケン・エーリン、丹野収一、川俣正など多数。

「社会の中には、詩によってしか解決不能なものが存在する」(マヤコフスキー)

死、セックス、労働、深層心理、政治……
ライフをアートで表現する、社会に役立つアート
ファン待望の新潮流!




自分の言葉でアートを語る
アート・リテラシー入門

B5判/160ページ/1900円/好評発売中
フィルムアート社 + プラクティカ・ネットワーク編



一枚の絵をあなたの言葉で語れますか?

絵画、写真、ダンス、映画、建築............
アートを最小限の知識を使って、
自分の力で読み書きする行為です。

一枚の絵を自分の力で読むことができますか?

 そんなシンプルな問いに答えようとするのが、本書です。
 溢れる情報、ツールそしてデザイン、ファッション、今や情報化とアート化は同時に進行しているようです。しかしアートのもつ根本のよさは見えにくくなってきていないでしょうか。果敢な自由さ、言葉にしにくい沈黙の重み、質感、また矛盾に満ちた人間の心理を洞察する感受性も弱くなってきているかもしれません。
そこでアートのリテラシー(読み書き力)が必要になってきます。
ここでいうリテラシーを一般教養程度に考えていただくのは残念です。読み書きはもっと奥深いものです。
現代音楽のジョン・ケージはかつて言いました。「人々が本を読む時、その人は実は演奏家なのです。一つの直接体験をしているのです」と。
この言葉は、いままで受け身の行為や趣味の領域で考えられてきた<鑑賞>というのものが、優れて能動的/創作的行為であることを物語っています。
批評家の真似や、現代思想のタームを集めてアートを語ることは、現在では少し恥ずかしい行為かもしません。自分の確信で、間違っていてもいいから語る潔さが、ポジティヴな創造性といえるのではないでしょうか。
そのためには最低、ニつの基本作業が必要であると考えます。
一つは、自分の五感を使い、創造が生まれでる瞬間に立ち会う「センシュアス(感覚的)であること」。

そして、作品世界がどういう風に「既存の見方を覆したのか」、その変化を、大きな変化から微細なそれまでを見逃かさないことです(本書26 ~33ぺージ参照)。
この2つ作業がアート・リテラシーの入門となるでしょう。
いまやアートといえば、対象はもう美術だけにおさまりません。写真、映画、音楽、文学、建築と多ジャンル化が進んでいます。さまざまな芸術をどう読めばいいのか、その現代の課題に応えるために、ベーシックな<鍵>を本書は提出しようとするものです。
practicでは、全国のネットワークメンバー(158ページ参照)とともに、アートリテラシーを始め、現代人の「芸術的実践」を考えていきます。
自分なりの力で、身の回りの事象から世界までを再構成していく時代。紆余曲折をへながら生きていく個人の時代の到来。それがアート・リテラシー時代なのかもしれません。


2004年10月   フィルムアート社 編集部




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