お知らせ

『踊るのは新しい体』刊行記念イベント

太田充胤×山本ジャスティン伊等×山本浩貴「こんなにも踊りたい、私たちの魂について」

今年3月に刊行され話題となっている『踊るのは新しい体』。「初音ミク」のダンスを皮切りに、VTuber、TikTok、演劇、アート、果てはクラブでのダンスや盆踊りまで、現代の消費社会におけるメディアテクノロジーと「踊る体」について様々な角度から論じたこれまでにない一冊となっています。

著者である医師・批評家の太田充胤さんをお招きし、トークイベントを開催します。

太田さんと対話するのは、小説・詩歌を中心にデザインや舞台批評など幅広く手がける「いぬのせなか座」主宰の山本浩貴さん、そして京都・東京で上演された演劇『想像の犠牲』が大きな話題を呼んだ「Dr. Holiday Laboratory」主宰で劇作家・演出家の山本ジャスティン伊等さんです。

アバターがダンスを踊り、AIが小説を書き、ロボットが演劇をする現在において、表現とは、そしてそれを駆動させるものとは何か? 

ダンス/批評、言語表現、演劇と、それぞれ多様なジャンルで活動する三人による、表現と身体をめぐるスリリングなクロストークとなるはずです。

詳細・ご予約はこちらから

【主催・会場】
本屋B&B(世田谷区代田2-36-15 BONUS TRACK 2F)

【日時】
2025/7/27 (日) 19:00 – 21:00

【出演者プロフィール】
太田充胤(おおた・みつたね)
1989年生。医師・批評家。内分泌・糖尿病専門医。旅行する批評誌『LOCUST/ロカスト』編集部。批評家としての過去の連載に、医療実践と食の接点を論じた「〈食べたい〉をめぐって」(医学書院『看護教育』)がある。2022年より東京大学大学院総合文化研究科科学史・科学哲学研究室に在籍。修士論文「『生活習慣病』概念の半世紀──その発生・受容・変容」で広域科学専攻奨励賞を受賞し、現在は博士後期課程。

山本ジャスティン伊等(やまもと・じゃすてぃん・かれら)
1995年生、アメリカ合衆国サンタモニカ出身。劇作家、演出家、Dr. Holiday Laboratory 主宰。近年は、メタ的な構造を多重に構築しつつ、役とそれを演じる生身の関係と政治性を主題とした演劇作品を発表している。またDr. Holiday Laboratory としては、現代川柳句集のデザインおよび出版(小野寺里穂『いきしにのまつきょうかいで』)、上演作品についてのシンポジウム開催(「『脱獄計画(仮)』ミニシンポジウム」)や、古谷利裕氏による美術講座/個展/小説出版の連続企画(「未だ尽くされていない近代絵画の可能性について」他)を「いぬのせなか座」と共同で主催するなど、舞台芸術にとどまらない活動を展開している。近年の主な舞台作品に『脱獄計画(仮)』(2023、こまばアゴラ劇場)、『想像の犠牲』(2024-2025、ロームシアター京都ノースホール/吉祥寺シアター)など。

山本浩貴(やまもと・ひろき)
1992年生まれ。制作集団・出版版元・デザイン事務所「いぬのせなか座」主宰。小説や詩歌の制作を中心に、芸術全般の批評、書籍や印刷物のデザイン、編集・出版、上演作品の演出・ドラマトゥルクなど幅広く手がける。主な小説に「無断と土」(『異常論文』『ベストSF2022』)。批評に『新たな距離』(フィルムアート社)、「物をケアする場としての「ライフ」――ながめくらしつ『ライフワーク』」(『紙背』2025年)、「フィクションと日記帳――日記(本)から往復書簡、書く宛先をつくること」(『文藝』2025年春季号)、「死の投影者(projector)による国家と死」(『ユリイカ』2022年9月号「特集=Jホラーの現在」)、「ただの死がもたらす群生した〈軋み〉——大林宣彦における制作と思考」(『ユリイカ』2020年臨時増刊「総特集=大林宣彦」)。デザインに『クイック・ジャパン』(159-167号)、吉田恭大『光と私語』(いぬのせなか座)。企画・編集に『早稲田文学』2021年秋号(特集=ホラーのリアリティ)。