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『おんなじものが、違ってみえる』刊行記念イベント 紗久楽さわ×溝口彰子

紗久楽さわ×溝口彰子
「紗久楽さわと『百と卍』――来し方、そして行く末」
『おんなじものが、違ってみえる 江戸と漫画とボーイズラブと』(フィルムアート社)刊行記念

2025/12/06(土)
11:30~13:30 (11:00オンライン開場)

本屋B&B
世田谷区代田2-36-15 BONUS TRACK 2F
+オンライン配信

ご予約はこちら

9月25日、紗久楽さわさんの全編語り下ろしインタビュー本『おんなじものが、違ってみえる 江戸と漫画とボーイズラブと』(フィルムアート社)が発売されました。『百と卍』最終7巻、『紗久楽さわ画集 纏 -まとひ-』(ともに祥伝社)と同日に発売された同書では、愛してやまない江戸文化や歌舞伎、影響を受けた作家や作品、同人活動時代から商業デビューを経て、『百と卍』完結へと至る歩みを振り返っています。

本書の刊行を記念して、著者の紗久楽さわさんのトークイベントを開催します。『おんなじものが、違ってみえる』についての話はもちろん、『百と卍』完結後の現在の心境や同作の裏話、今後の展望など、自由に語っていただきます。

紗久楽さんのお話を引き出すインタビュアーとして、早稲田大学文学学術院准教授の溝口彰子さんにご登壇いただきます。溝口さんはBLと女性のセクシュアリティーズをテーマにPhD(博士号)を取得されており、『BL進化論 ボーイズラブが社会を動かす』(太田出版)や『BL進化論〔対話篇〕 ボーイズラブが生まれる場所』(宙出版)といった研究書を刊行している日本を代表するBL研究者です。

溝口さんは『百と卍』を高く評価しており、自身がホストを務めるトークイベントや動画チャンネルに紗久楽さんを招待しています。気心知れた二人が、完結した『百と卍』と、そこに至るまでの軌跡を語った『おんなじものが、違ってみえる』を肴にどのような掛け合いを繰り広げるか、ぜひご注目ください。

みなさまのご参加を心よりお待ちしております。

【出演者プロフィール】
紗久楽さわ(さくら・さわ)
漫画家。⼤阪府⽣まれ。京都造形芸術⼤学(現・京都芸術⼤学)舞台芸術学科卒業。個人サイトで発表していた江⼾の浮世絵師たちを描く漫画で注⽬を集め、2009年、同作をまとめた『江⼾浮世絵類考 猫⾆ごころも恋のうち』で単⾏本デビュー。2010年、『Daria』掲載の「三⽂⽂⼠の恋」にて商業誌デビューを飾る。幕末の歌舞伎役者を描いた『かぶき伊左』や、畠中恵による時代⼩説のコミカライズ作品『まんまこと』など主に江⼾時代を舞台とする漫画を執筆。2015年から2025年にかけて『on BLUE』にて連載された『百と卍』は、「第22回⽂化庁メディア芸術祭」のマンガ部⾨で優秀賞に輝いたほか、『このBLがやばい!2018年度版』の1位になるなど評価されている。

溝口彰子(みぞぐち・あきこ)
クィア・ビジュアル・カルチュラル・セオリスト。早稲田大学文学学術院准教授(文化構想学部表象メディア論系)。大学卒業後、ファッション、アート関係の職につき、レズビアンとしてコミュニティ活動も展開。1998年、米国ロチェスター大学大学院に留学。ダグラス・クリンプのもと、ビジュアル&カルチュラル・スタディーズ・プログラムで、BLと女性のセクシュアリティーズをテーマにPhD(博士号)を取得。BL論のみならず、映画、アート、クィア領域研究倫理などについて論文や記事を執筆し、複数の大学で講師をつとめた後、現職。著書に『BL研究者によるジェンダー批評入門 言葉にならない「モヤモヤ」を言葉で語る「ワクワク」に変える、表象分析のレッスン』(笠間書院)のほか、『BL進化論 ボーイズラブが社会を動かす』(太田出版)、『BL進化論〔対話篇〕 ボーイズラブが生まれる場所』(宙出版)などがある。『BL進化論』は、中国語と韓国語にも翻訳出版されており、同シリーズにて第17回Sense of Gender賞特別賞を受賞している。
YouTube “BL with AKIKO” channel:https://www.youtube.com/@blwithakiko