お知らせ

『クリティカル・ワード ゲームスタディーズ』刊行記念イベント

ゲームスタディーズの可能性を読みとく──『クリティカル・ワード ゲームスタディーズ』刊行記念ブックトーク

今、大きな注目を集めている学問分野・ゲームスタディーズ。ゲームと遊びをとりまくさまざまな論点を、多様なアプローチで解きほぐす、ゲームスタディーズの待望の入門書『クリティカル・ワード ゲームスタディーズ』(フィルムアート社)が、6月26日に発売されました。その刊行を記念して、本書編者の吉田寛さん、井上明人さん、松永伸司さん、マーティン・ロートさんをお迎えして、ブックトークを開催します。本書の内容を検討しながら、本書の見どころや、ゲームスタディーズの可能性や今後の課題についてもお話しいただきます。たくさんの方のご参加をお待ちしております。(イベント情報ページはこちらから)

【日時】
2025年7月18日(金)19:00〜20:30

【登壇者】
吉田寛さん、井上明人さん、松永伸司さん、マーティン・ロートさん

【会場】
京都大学文系学部校舎1階ぶんこも/Zoom

【参加費】
無料・どなたでも(学外からの参加も自由です)

【定員】
現地参加60名/オンライン参加300名

【参加申し込み方法】
対面参加・オンライン参加ともに参加申込フォームからお申し込みください。

【書籍概要】
吉田寛/井上明人/松永伸司/マーティン・ロート編『クリティカル・ワード ゲームスタディーズ──遊びから文化と社会を考える』(フィルムアート社、2025年)。

本書は、さまざまな領域を巻き込み活況を呈するゲームスタディーズを学ぶうえで、知っておきたい基礎知識と重要な論点を、多様な視点とアプローチでわかりやすくコンパクトに解説した、本邦初・待望のゲームスタディーズの入門書です。

[遊び][ルール][インタラクティビティ]などの基礎概念、[チート][没入][アバター][物語]などのゲーム文化を形成するキーワード、ヨハン・ホイジンガからイェスパー・ユールまでゲーム研究の必読文献ガイドをバランス良くマッピングし、幅広い射程がありながらポイントを絞り込んだ、ありそうでなかった構成が本書の大きな特徴です。

今回のブックトークでは、本書を手がかりに、編者4名がゲームスタディーズの論点を検討していきます。ゲームについて考えることの面白さや、ゲーム研究の奥深さについて、一緒に考えていきましょう。

書籍詳細:https://www.filmart.co.jp/books/978-4-8459-2145-4/

【登壇者プロフィール】

吉田寛(よしだ・ひろし)
東京大学大学院人文社会系研究科・文学部教授(美学芸術学研究室)。専門は感性学、ゲーム研究。著書に『デジタルゲーム研究』(東京大学出版会、2023年、第33回大川出版賞受賞)、『絶対音楽の美学と分裂する〈ドイツ〉』(青弓社、2015年、第37回サントリー学芸賞受賞)など。美学会会長。

井上明人(いのうえ・あきと)
ゲーム研究者。現在、立命館大学准教授。ゲームという経験が何かについて論じる『中心をもたない、現象としてのゲームについて』を連載中。単著に『ゲーミフィケーション』(NHK出版、2012年)。開発したゲームとして、震災時にリリースした節電ゲーム『#denkimeter』や『コモンズの悲喜劇』などがある。

松永伸司(まつなが・しんじ)
京都大学大学院文学研究科准教授。専門は美学。著書に『ビデオゲームの美学』(慶應義塾大学出版会、2018年)、訳書にイェスパー・ユール『ハーフリアル──虚実のあいだのビデオゲーム』(ニューゲームズオーダー、2016年)、ミゲル・シカール『プレイ・マターズ─遊び心の哲学』(フィルムアート社、2019年)など。

マーティン・ロート(Martin ROTH)
立命館大学大学院先端総合学術研究科教授。専門はゲームスタディーズ、デジタル文化、批判理論、日本研究。著書に『Thought-provoking Play』(ETC Press、2017年、オープンアクセス)、『Unboxing Japanese Videogames』(MIT Press、2025年、オープンアクセス)など。

 

【運営】
京都大学 大学院文学研究科・文学部
附属文化遺産学・人文知連携センター
人文知連携拠点