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物語やキャラクター創作に役立つ本売上ランキングベスト10

フィルムアート社は、小説や映画脚本、アニメ、マンガ、ゲームシナリオなど、あらゆるジャンルの物語創作に役立つ書籍を多数出版しています。

また、これらの書籍から、小説執筆に役立つ知識やテクニックをテーマごとに整理した連載「きちんと学びたい人のための小説の書き方講座」を、カクヨムにて連載中です。

では、これらの中で、もっとも売れているのはどの本なのでしょうか?
その疑問にお応えするため、売上データをもとにした「売上ランキングTOP10」(2025年6月11日更新)を作成しました。第1位から順に紹介します。
どの本から読めばよいか迷っている方は、まずこちらの上位書籍から手に取ってみてください。



SAVE THE CATの法則

SAVE THE CATの法則
本当に売れる脚本術
ブレイク・スナイダー=著

ブレイク・スナイダー・ビート・シートで物語の構造を完全マスターする

「小難しい脚本術の分析書はいらない。シンプルで、しかも本当に大手映画会社が買ってくれる脚本を書くための最低限のコツを教えてくれ!」そんな読者のための超実践的脚本マニュアル。脚本とは芸術であり、科学でもある。科学である脚本を支配するこの法則は、不変のものなのです。 学者の難解な分析本とは一線を画し、業界を知り尽くした筆者が、メジャーで売れる脚本の法則を簡潔に語りおろします。ジャンル、プロット、構成、販売戦略、キャスティングなど、基本要素を踏まえながらも、誰も教えてくれなかった黄金法則は、驚くほど実践的です。三幕構成を応用したブレイク・スナイダー・ビート・シート(物語を15項目の「ビート」で構成するメソッド)を使えば物語の構造を完璧に自分のものにすることができます。

ためし読み
Chapter1 どんな映画なの?
Chapter4 さあ、分解だ!

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『SAVE THE CATの法則』はいったいどんな本なのか?
『SAVE THE CATの法則』の3つの要点


感情類語辞典[増補改訂版]

感情類語辞典[増補改訂版]
アンジェラ・アッカーマン、ベッカ・パグリッシ=著

言葉にならない感情を描く

本書は、人間の喜怒哀楽を項目化し、それぞれの感情に由来する行動や反応を集めた、創作者のための新しい「類語辞典」です。 本書が手元にあれば、お決まりの表現に頼らずに、登場人物をより人間らしくリアルに描き、物語を引っ張っていく魅力的なキャラクターを生み出すことが可能になります。
ある感情における、目に見える「外的なシグナル」、体の内側に起こる「内的な感覚」、心理状態を表わす「精神的な反応」、そしてその感情が強烈だったり、長期にわたる場合のサインや、本人が周囲に隠したり、自覚がない場合のサインなど…… ひとつの感情につき、60〜90個前後の「類語」が収録されています。
増補改訂版ではより細かい感情を表現するために、項目数が75から130と大幅に増量。「読むだけで心に突き刺さる」と評判だった、悩める創作者を導く「まえがき」の部分も加筆されています。
さらに、各感情に結びついた行動を描写しやすくするため、その感情を強く想起させる動詞のリストを新たに追加。また、キャラクターの感情が今後どう移り変わっていくのかをわかりやすくするため、各感情が発展あるいは後退すると、どの感情に至るのかが参照できるようになりました。
小説家だけでなく、脚本家、シナリオライター、漫画家、さらには演出家や俳優など……物語の執筆だけでなく、キャラクター作りや役作りといった「人間を表現する仕事」のよき相棒として、あらゆる創作者を助けてくれる「類語辞典」です。

ためし読み
『感情類語辞典[増補改訂版]』の刊行にあたって
感情のパワー
『感情類語辞典』の使い方

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『感情類語辞典[増補改訂版]』は、普通の類語辞典と何が違うのか?


感情増幅類語辞典

感情増幅類語辞典
アンジェラ・アッカーマン、ベッカ・パグリッシ=著

キャラクターを窮地に追い込み、その感情を揺さぶれば、必ず読者は共感する──創作者のバイブル『感情類語辞典[増補改訂版]』と併用してさらに感情の表現を豊かにできる、頼もしい副読本が登場!

本書では、キャラクターの感情そのものではなく、感情を大きく《増幅》させるシチュエーションに注目。つまり、キャラクターがなんらかの窮地に立たされ、それまで抑圧していた感情を大爆発させるきっかけとなるような、具体的な状況や条件を紹介しています。そのような感情増幅器=〈感情ブースター〉を投入すれば、キャラクターは自ずと心のバランスを崩し、物語を大きく前進させてくれるでしょう。普段は理性的なキャラクターが突然わっと泣き出してしまうようなとき、読者は感情移入し、共感してくれるはず。本書があれば、ギャップを抱えたリアルなキャラクターを生み出し、説得力あるストーリーを作ることができます。

ためし読み
ストーリーにはなぜ感情が必要か


「感情」から書く脚本術

「感情」から書く脚本術
心を奪って釘づけにする物語の書き方
カール・イグレシアス=著

最初の10ページがすべて?
いや、1ページ目からいきなり大事だし最初の文節、最初の単語も蔑ろにしてはいけない

本書は、読者や観客の感情を掻き立て、心をつかんで離さないためのあらゆる設計を、あますところなく伝授します。ビジネスとしての映画はいったい何を売っているのでしょうか? それは人間の感情です。感情的体験を映画やテレビというパッケージにして販売しているのです。つまり、何が読者を最も興奮させるのかを知り、感情的に巻き込んでしまう方法を見つけ出すことが、売れる物語をつくるために極めて重要なのです。 本書では、名作の脚本を徹底的に解体し、その語り方を分析します。そして読者の心に特定の感情やイメージを浮かび上がらせ、心を動かすために必要な技巧を指南しています。脚本を書く上で本当に大事なこと=「脚本を読む人に感情的な体験を提供すること」にとことんこだわった一冊です。

ためし読み
イントロダクション:感情をお届けする商売

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『「感情」から書く脚本術 心を奪って釘づけにする物語の書き方』の3つの要点


ソーンダーズ先生の小説教室

ソーンダーズ先生の小説教室
ロシア文学に学ぶ書くこと、読むこと、生きること
ジョージ・ソーンダーズ=著

現代アメリカ文学を代表する作家ジョージ・ソーンダーズが、ロシア文学の巨人たちと寄り添い、悩み、格闘する。チェーホフ、ツルゲーネフ、トルストイ、ゴーゴリ──珠玉の短編小説7本を通じて、物語の読み方と書き方、そして人生の意味に迫る、刺激に満ちた楽しい創作講座。

シラキュース大学の創作講座を20 年にわたって担当し、小説家志望の若き学生たちに小説の書き方と読み方を教えてきた小説家ジョージ・ソーンダーズ。 ソーンダーズの名物授業を再現した本書では、ロシア文学の巨匠による7本の短編を読み解き、読者に頁を繰らせるためにいかなる技法やテクニックが駆使されているのかを解説する。
現代アメリカの短編小説の名手が、ユーモアたっぷりでいざなう、ロシア文学のそぞろ歩き。 私たちはなぜ読み、書き、生きるのか──その答えを探る、時空を超えた軽やかな小説の旅へ。

◎現役ブッカー賞作家による人気の創作講座を再現!
◎題材となるロシアの巨匠4人による7本の短編小説を、原文から新訳で全文収録!!

ためし読み
はじめに


脳が読みたくなるストーリーの書き方

脳が読みたくなるストーリーの書き方
リサ・クロン=著

「心」ではなく、読者の「脳(ドーパミン)」を刺激せよ!

脳はストーリーをどう認識するのか? そして、どのようなストーリーに夢中になるのか? 面白いストーリーは、私たちの意識を常に集中させ、他のことに気をそらせません。つまり、ストーリーを書くうえで重要なポイントとは、「次に何が起こるか知りたい」という脳の欲求を常に引き出し続けることにあります。それが欠落していたら、どんな美しいメタファーも魅力的なキャラクターも、読者を満足させることはできないのです。本書では、小説、映画脚本、短編などの実例を参考にしながら、脳を満足させるためのストーリーの書き方を指南します。人間の“認知的無意識”が明らかにする、物語創作の実践ガイド。

ためし読み
Introduction はじめに


物語の「森」を抜けて

物語の「森」を抜けて
なぜストーリーには構造が存在するのか
ジョン・ヨーク=著

すべての物語を書きたい人/楽しみたい人に贈る、ストーリーテリングの「虎の巻」。
これまでの脚本術や創作術が教えてくれなかった、物語の「なぜ」を探求し、これ一冊で解き明かす。映画、ドラマ、演劇、小説──時代を超えて息づく面白さの法則と理由をたどる、新しいストーリーの旅へ。

本書は物語構造の歴史的な展開をたどり、古今の物語理論が提唱したパターンを徹底的に解明し、その神話のベールを取り去ります。そして、五幕構成を中心とした新しい構造の考え方を提案します。
脚本術の探求はストーリーテリングの歴史的、哲学的、科学的、心理的な旅へと広がりを見せ、私たちがなぜ物語を書き、楽しむのか、その秘密に迫っていきます。

物語構造はどのように機能するのか/主人公はなぜ能動的でなければならないのか/ナレーションはいかにドラマをだいなしにするか/ドラマの最終回直前で、たくさんの登場人物が死ぬのはなぜか/なぜフィクションに出てくる警官や医者は一匹狼ばかりなのか/人物描写がいかに物語の構造そのものに不可欠なものであるか……。

「森への旅」に喩えられるロードマップを通じて、「物語とは何か」そして「人はなぜ物語るのか」を解き明かす、すべての創作者と読者のための「虎の巻」です。

ためし読み
物語とは何か?


アクション作品創作バイブル

アクション作品創作バイブル
魅せるためのキャラクター・設定・サブジャンル
ロバート・マッキー/バシム・エル゠ワキル=著

世界で最も人気のジャンルで勝ち残れ!
ジャンルの約束事、魅力的なヒーロー・悪役・被害者の設計、興奮を引き起こす5つの技巧……ハリウッドの名シナリオ講師が、ありきたりな設定を乗り越え最高のアクション作品を生み出すためのテクニックを徹底伝授

本書では『ダイ・ハード』『スター・ウォーズ』シリーズ『ダークナイト』『マトリックス』『アベンジャーズ/エンドゲーム』など現代を代表するアクション作品を事例に、ジャンルを構成する「四つの要素」について解説。また、アクション作品に必須の3つの役柄(ヒーロー、悪役、被害者)や、ストーリーを構成するさまざまな出来事(契機事件からクライマックスまで)、そしてアクションにおける16のサブジャンルについても詳しく解説しています。

ためし読み
本書について/イントロダクション


ストーリー

ストーリー
ロバート・マッキーが教える物語の基本と原則
ロバート・マッキー=著

これぞ物語創作のバイブル
ストーリーテリングの分野で世界的に最も影響力のある「現代のアリストテレス」ロバート・マッキーによる伝説的のセミナーが書籍化

本書では、脚本家が学ばなければならないストーリーの普遍的な「型」を解説するとともに、キャラクター造形の方法、または物語に必須の「事件」の描き方とその設定の仕方を徹底的に掘り下げます。
これまで、ストーリーとキャラクターは別のものであるかのように扱われていましたが、マッキーは「ストーリーの構造とはキャラクターのことであり、キャラクターとはストーリーの構造のことである」と強く主張します。本書は、物語の「内容」にふさわしい「形式」を、ストーリーを創作する上で実際にどのように与えるかということを詳説しています。ハリウッドだけでなく世界中に多大な影響を与え続けている伝説のシナリオ講師ロバート・マッキーの最重要著作。

ためし読み
イントロダクション
敵対する力の原則
「解説」全文

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『ストーリー』の3つの要点


映画を書くためにあなたがしなくてはならないこと

映画を書くためにあなたがしなくてはならないこと
シド・フィールドの脚本術
シド・フィールド=著

「三幕構成」の完全解説
すべての脚本術はこの本からはじまった

世界で一番読まれているシド・フィールドの脚本術の邦訳です。良い映画は良い脚本から生まれます。世界で初めて映画の脚本を分析し、構成のパラダイムを考え出した著者が、映画の持つ力と本質を教える名指南書。あらゆる物語創作の基礎となる「三幕構成」について解説した必読の1冊です。現在存在するほとんどの脚本術・物語創作術は、本書を下敷きにしているといっても過言ではありません。物語創作の正典(カノン)ともいうべき必読書。

ためし読み
第1章 映画脚本とはなにか

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