本ページでは、現代美術の思考や批評の最前線に触れられる8冊をセレクトしました。美術館での体験を深めたい方にも、批評的な視点を学びたい方にも最適のラインナップです。アーティストの問題意識や社会との関わり、表現の多様な読み解き方に触れることで、現代美術がより刺激的で開かれたものになるはずです。
ルネサンスから現代美術までの入門書を紹介したページはこちら

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アクティビズムのアート/アートのアクティビズム
「抵抗する表現」の軌跡と行方
高山明(演出家・アーティスト)推薦!
アーティストはいかにアクティビズムを実践してきたか。アクティビズムはいかにアートとカルチャーに映し出されてきたのか。
パリ五月革命からブラック・ライブズ・マターまで、社会を舞台にアートとアクティビズムが織りなしてきた関係性をひもとき、歴史の転換点をつくった抵抗の表現の足跡をたどるとともに、今日のアート・アクティビズムの緊急性を探る。 ソーシャリー・エンゲイジド・アート以後の時代における社会と芸術の関わりを考えるための必読書。
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日本語版への著者の序文

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人工地獄
現代アートと観客の政治学
クレア・ビショップ=著
大森俊克=訳
アートと社会の関係性はいかに変化してきたか?
芸術史において見逃されてきた「参加」の系譜をアクロバティックに再編集し、現代アートの動向を批判的に読解する 美術評論家クレア・ビショップの代表作。
◎『美術手帖』2017年12月号 特集「これからの美術がわかるキーワード100」の「これからの美術がわかるアートブック30」にて、「美術批評と動向 欧米編」の1冊に選出されました。
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序論

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アートワーカーズ
制作と労働をめぐる芸術家たちの社会実践
混乱の時代、芸術はいかに社会に応答しうるか?
ベトナム反戦運動、フェミニズム、反人種差別運動、美術制度批評……
1960年代アメリカで、自らを芸術労働者(アートワーカー)と定義することでアクションを起こしたアーティスト・批評家たち。その先駆的でラディカルな試みの実相を鮮やかに描きながら、今日的意義を問い直す──
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プロローグ

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ラディカント
グローバリゼーションの美学に向けて
イメージやモノが氾濫し、群島化した世界にふさわしい「オルターモダニティ」とは?
翻訳の思考を通して現代の美術批評を素描する。
今日の旅する人(ホモ・ウィアートル)としてのアーティストたち──
時空間のなかを浮遊しながら根を伸ばし張りなおしていくような、その「ラディカント」的実践の分析から、文化や想像力の標準化に抗するしなやかな美学が浮かびあがる。
◎「関係性の美学」を提唱したキュレーター、ニコラ・ブリオーの著作です。ぜひ『関係性の美学』(水声社)とあわせてご一読ください。
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序論

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デジタル・グローバリゼーション時代のアートの機能とは何なのか?
現代美術、資本主義、政治、戦争、破壊されたインターネットの交差点で、不平等の時代のアートと、その生産・流通・消費の変容を考察する。
挑発的でクリティカルな、“カミング・ダーク・エイジ”の芸術論。
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第1章 台座の上の戦車

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22世紀の荒川修作+マドリン・ギンズ
天命反転する経験と身体
「死なないために」とはどういうことなのか?
死すべき存在である人間の運命に戦いを仕掛けた
荒川+ギンズの思考に迫る、22世紀の身体論。
荒川修作没後10年に際して刊行された、今なお刺激に満ちた現在進行形の彼らの思想を再発見していく画期的論集。
◎2025年に三鷹天命反転住宅が20周年、養老天命反転地が30周年を迎え、本書も重版いたしました。
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あとがき

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ラッセンとは何だったのか?[増補改訂版]
容姿端麗なサーファー画家、海を守るエコロジスト、地元ハワイを愛するマリンアーティスト……
鮮やかな水面に乱反射する「語り」の光跡から浮かび上がる実像とは──
世界初のラッセン論、新規テキストを加えて待望の復刊!
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ラッセンの歩み

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エコゾフィック・アート
自然・精神・社会をつなぐアート論
奥野克巳氏(文化人類学者・『絡まり合う生命』著者)推薦!
科学からアニミズムまで軽やかに越境し未来へと流動する──
しなやかなアート思考で人新世を読み解く批評-エッセイ
30年にわたりメディアアートの第一線で活躍するキュレーターが、フェリックス・ガタリの“エコゾフィー(エコロジー+フィロソフィー)”をキーワードに、旅をしながら数々の作品を独自の視点でつなぎ合わせる現代アート探求!
ためし読み
はじめに