「好き」を育てるマンガ術

少女マンガ編集者が答える「伝わる」作品の描き方

鈴木重毅=著
発売日
2023年9月26日
本体価格
2,000円+税
判型
四六判・並製
頁数
360頁
ISBN
978-4-8459-2122-5
Cコード
C0095
刷数
2刷

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どうしたらキャラが立つ?
物語の膨らませ方は?
読者をキュンとさせるにはどうしたらいい?
スランプの解消法は?

担当作の累計発行部数4000万部超えの
敏腕編集者が、あなたの創作のお悩みに答えます!

森下suuインタビュー、編集者座談会も収録

『好きっていいなよ。』、『となりの怪物くん』、『ゆびさきと恋々』、『うるわしの宵の月』……約30年間ヒット作を連発してきたマンガ編集者が、実際にマンガ家やマンガ家志望者から寄せられたよりすぐりの質問に答えます!

「少女まんが勉強会」や「まんが相談会」といったマンガ家の悩みに答える会を開催してきた著者が、インプットの仕方から、キャラクターや物語の作り方、ネームや原稿のブラッシュアップ、プロデビューの方法、マンガ家としてのあるべき姿勢まで、長年の編集者人生で受けてきた数多くの相談を、55のトピックに分けて丁寧に回答していきます。

著者が代表を務めるマンガ家のマネジメント会社・スピカワークスに所属する森下suu(『日々蝶々』、『ショートケーキケーキ』、『ゆびさきと恋々』)のインタビューも掲載。マンガ家デビューの経緯や創作するうえで心がけていること、編集者との関係など、著者の回答(本文)と響き合う思いや考えが語られています。

巻末には、マンガ編集者たちによる座談会を掲載。著者が、冨澤絵美(講談社/『ちはやふる』、『昭和元禄落語心中』ほか立ち上げ)、鈴木海斗(一迅社/『ヲタクに恋は難しい』、『先輩がうざい後輩の話』ほか担当)とともに、マンガ家および志望者に向けた実践的なアドバイスから、業界の直面している課題まで多彩なトピックについて意見を交わしています。

すでにマンガ家としてデビューしている方から、まだ描いたことのない方まで、「好き」という気持ちを育て、それを読者に「伝える」ための、現役の編集者ならではの超実践的なアドバイスが詰まっています。

装画:森下suu 描き下ろし

これは手元にあると心強い…!
マンガを描く人の味方になってくれる本です。
実際私も今悩んでいた事が解決できました。
鈴木さんが担当時代に語ってくれたマンガ話がとても貴重で
勉強になったのですが、それがこの本に凝縮されています。
オススメです!──あなしん

マンガ制作の本は絵やコマ割りを学ぶものが多く、
話作りやその他の悩みに答えてくれるものは少ないと思います。
マンガ制作にとても大切な多角度から見れる目が増えると思います。
世の中にステキなマンガが増えたら嬉しいです。──森下suu

「うんうん!」と大きく頷き同意する部分や、
「なるほど、こういう風な視点で物語を作るサポートをしているんだな」
という発見が詰まっています。
読めばきっと一段階レベルアップしたマンガが描ける、
そんな本だと思います!──やまもり三香

すべての創作活動をする人に読んでほしい。
マンガを描く悩みに真摯に応えてくれる本です。
デビュー前の方から歴戦のプロの先生まで、
編集しーげるさんの極意がここにあります!──ろびこ

メディア掲載


目次

はじめに――編集者の僕が質問に答えるわけ

●第1部 少女マンガとは
問1 少女マンガを描く際、最も大切にすべきことってなんですか?
問2 そもそも少女マンガは、少年マンガや青年マンガとどう違うんですか?
問3 少女マンガと女性マンガやラブコメとの違いはなんですか?
問4 最近売れている少女マンガの傾向や共通点が知りたいです

●第2部 構想/資料収集
問5 インプットが大事と聞きますが、そもそも何をすればいいんでしょうか?
問6 「自分」のマンガのアイディアを出すためのおすすめの方法を教えてください
問7 何を描くかどうやって決めればいいですか?
問8 ときめくシーンやシチュエーションはどうやったら思いつきますか?
問9 どうすれば自分の好きな作品からの影響を自分のものにできますか?
問10 物語や作画の資料は、現場に行かずネットで探すだけでも大丈夫でしょうか?

●第3部 キャラクター
問11 少女マンガの主人公に大切なものってなんですか?
問12 キャラを立てるにはどうしたらいいですか?
問13 「イケメンじゃないと許されないよね」と言われてしまいました
問14 恋愛関係だけじゃなくて、魅力的な友達や家族も描きたいです
問15 登場人物が自分に似てしまいます。描けるキャラクターのタイプを広げたいです
問16 「キャラは勝手に動く」って本当ですか? 全然動いてくれないのですが
問17 物語から作っていくとき、登場人物を魅力的にするにはどうすればいいですか?

●第4部 物語/構成
問18 少女マンガの物語で一番大切にすべきことってなんですか?
問19 物語が地味になっちゃいます。物語はどう膨らませればいいですか?
問20 「ありきたり」、「意外性がない」と言われないためにどうしたらいいですか?
問21 読者をキュンとさせるエピソードはどうやったら作れますか?
問22 物語に必要なものとそうではないものは、どうやったら判断できますか?
問23 友達や家族との関わりを描きたいです。少女マンガは絶対に恋愛を描かなきゃダメですか?

●第5部 ネーム
問24 ネームを描くとき、一番気をつけるべきことを教えてください
問25 ネームに時間がかかっちゃいます。どうすれば早くなるでしょうか?
問26 モノローグを入れるのが苦手です。少女マンガでは、モノローグは必須ですか?
問27 セリフやモノローグをグッとくるものにするにはどうしたらいいですか?
問28 読者がときめくシーンや胸キュンなシチュエーションは、どうしたら描けますか?
問29 ネームをブラッシュアップしたいのですが、具体的にはどうしたらいいですか?
問30 コマ割りを決めるとき、コマのかたちは、どう考えればいいでしょうか?
問31 初めて長編にチャレンジします。短編のネームを描くときと違いはありますか?

●第6部 原稿
問32 少女マンガにとって「絵がうまい」、「絵がへた」はどこで判断するのでしょうか?
問33 作画に時間がかかってしまいます。早く描くためのいい方法はありますか?
問34 絵が苦手で、自分の絵が嫌いです。どうしたら楽しく描けるようになりますか?
問35 背景はどれくらい描き込めばいいですか? 背景を白や黒にする場合のコツは?
問36 「絵が古い」と言われてしまいました……どう対処したらいいでしょうか?

●第7部 持ち込み/デビュー/デビュー後
問37 どの媒体に持ち込めばいいか迷っています。どうやって判断すればいいですか?
問38 持ち込みの際、準備すべきことはありますか? 編集者は持ち込み作品の何を見ていますか?
問39 担当がつく基準はありますか? 投稿者の人にできるようになってほしいことはなんですか?
問40 新人さんで「この人つかめたな」と思う瞬間はありますか?
問41 プロデビューはどう決まるんですか? 読み切りから連載へのステップアップの決め手は?
問42 連載で読者をあきさせないためにどう工夫したらいいですか?
問43 連載が決まった場合、読者アンケートや単行本の売れ行きは意識したほうがいいですか?
問44 自分の描きたいものと編集さんが求めているものが違います。どうすればいいでしょうか?
問45 ウェブやアプリ掲載の場合、気をつけたほうがいいことはありますか?

●第8部 マンガ家としての姿勢
問46 「読者を大切に」ってよく聞きますが、それってどういうことですか?
問47 担当の編集者さんとうまく付き合っていくにはどうすればいいですか?
問48 マンガ家さんの仕事はハードな印象です。スケジュール管理のコツってありますか?
問49 スランプにはまったとき、脱出のきっかけはどんなことですか?
問50 前の連載が終わってからなかなか新しい連載を始められません。作風を変えるべきでしょうか?
問51 読者からいい評価をもらえず、自分の感覚を信じられなくなりました。どうしたらいいですか?
問52 長くマンガ家を続けたいです。ずっと現役のマンガ家さんに共通していることってありますか?
問53 少女マンガ家はデビューが早い印象があります。年齢が高くなるとデビューは難しくなりますか?
問54 読者を待たせることになりますが、出産や育児のために長い休みを取ってもいいのでしょうか?
問55 SNSはやったほうがいいのでしょうか? その場合、どのように活用するべきですか?

●森下suuインタビュー――挑戦するために必要なこと

●編集者座談会――変わる環境の中、対等であるために(鈴木重毅×冨澤絵美×鈴木海斗)

●おわりに

プロフィール

[著]
鈴木重毅(すずき・しげき)
マンガ編集者。1996年、講談社に入社し、同年『週刊少年マガジン』編集部に配属される。1998年『デザート』編集部に異動。2013年より同誌編集長に。2019年、講談社を退社し、マンガ家のマネジメント会社スピカワークスを設立。主な担当作に『好きっていいなよ。』(葉月かなえ)、『となりの怪物くん』(ろびこ)、『ライアー×ライアー』(金田一蓮十郎)、『たいようのいえ』(タアモ)、『春待つ僕ら』(あなしん)、『ゆびさきと恋々』(森下suu)、『うるわしの宵の月』(やまもり三香)、『恋せよまやかし天使ども』(卯月ココ)などがある。マンガ家や志望者向けのオンラインイベント「少女まんが勉強会」や、マンガ編集者のためのサークル活動「まんが編集の会」などを実施している。「しーげる」の愛称で知られる。