コミティア魂

漫画と同人誌の40年

ばるぼら+あらゐけいいち=著
コミティア実行委員会=編
発売日
2024年3月2日
本体価格
2,000円+税
判型
四六判・並製
頁数
328頁
ISBN
978-4-8459-2302-1
Cコード
0095
刷数
2刷
装画
あらゐけいいち
デザイン
名和田耕平デザイン事務所(名和田耕平+尾山紗希)

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「魂と魂が握手するような出会い」を求めて――

オリジナル作品のみを扱った同人誌即売会コミティアは、どのように生まれ、どこへ向かおうとしているのか?

あらゐけいいち描き下ろし漫画収録

オリジナル作品のみを扱った同人誌即売会「コミティア」のイベントカタログ『ティアズマガジン』誌上にて連載された、漫画と同人誌の歴史をたどる証言集「コミティア魂」。コミティアを軸に、イベントが始まった1984年から2024年現在までの日本の同人誌即売会、漫画業界、インディペンデントカルチャーの歴史を紐解く好評連載が待望の書籍化!

『ティアズマガジン』136号(2021年6月6日)~『ティアズマガジン』144号(2023年5月5日)掲載の誌上連載全編に加えて、2020年代について綴った書き下ろし原稿も収録。コミティア会長・中村公彦、BELNE(漫画家)、猪飼幹太(『COMIC リュウ』編集長)、筆谷芳行(コミックマーケット共同代表)など、関係者の「証言」から40年の歩みに迫ります。

また、『日常』『CITY』のあらゐけいいちによる描き下ろし漫画を収録。1980年代、1990年代、2000年代、2010年代&2020年代という4つの時代のコミティアをあらゐ独自の視点から描いています。同人誌『自分たちのコミティア』(発行:ドイスボランチ、発行日:2020年11月23日)に掲載された、あらゐがコミティアに初参加した際の様子を描いたエッセイ漫画「コミティア」も収録され、漫画作品としても楽しめる内容となっています。

新しい才能を見出し続けてきたコミティアは、どのように生まれ、どこへ向かおうとしているのか? 漫画と同人誌の歴史・文化に興味がある人や、出版業界に関心のある人は必読の一冊です。

★「コミティア実行委員会」第28回 手塚治虫文化賞 特別賞受賞!

メディア掲載


目次

コミティア魂(プロローグ)

第1部 コミティア前夜
第1章 『ぱふ』の時代――創作同人誌即売会と初代代表との出会い

第2部 1980年代
1980年代のコミティア
第2章 開始直後の代表交代――安定しないコミティアとBELNEの証言

第3部 1990年代
1990年代のコミティア
第3章 コミティア発の作家の登場――地方コミティアの誕生と坂田文彦の証言
第4章 VSコミケット――第二ステージの始まりと筆谷芳行の証言
資料ページ
第4.5章 コミティアとサブカルチャー――漫画同人誌のイメージ向上
第5章 with商業誌の時代――BL胎動とJ.GARDENの証言
第6章 一九九〇年代のオタクブーム――「青年」の誕生と三崎尚人の証言

第4部 2000年代
2000年代のコミティア
第7章 原画展、出張マンガ編集部、ジュンク堂――ネット普及と田中香織の証言

第5部 2010年代&2020年代
2010年代&2020年代のコミティア
第8章 第一〇〇回と三〇周年――政治への意識と猪飼幹太の証言
第9章 魂を引き継いでいくために――代表交代とさわだの証言

コミティア
コミティア魂(エピローグ)
参考文献
初出一覧

プロフィール

[著]
ばるぼら
ネットワーカー、古雑誌蒐集家、周辺文化研究家。インディペンデントとメディアに関する調査研究を行う。著書に『教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書』『ウェブアニメーション大百科』『NYLON100%』『岡崎京子の研究』。共著に『消されたマンガ』『20世紀エディトリアル・オデッセイ』『日本のZINEについて知ってることすべて』などがある。
https://note.com/bxjp/

あらゐけいいち
漫画家、イラストレーター。漫画作品に『日常』『Helvetica Standard』『CITY』『雨宮さん』など。2011年にアニメ化された『日常』は海外にもファンが多く、米中韓独仏など各国で出版されている。2023年に個展『あらゐけいいちの空想と妄想と想像と創造展』開催。近年は自作アニメーションをYouTubeで発表。MV制作、広告や教科書のイラストなど、活動は多岐にわたる。
https://www.youtube.com/@pafe62